川島隆太教授の話と美しい日本
2008年 06月 24日
昨年に引き続き企画して頂いた先生方には感謝である。
あくまでも観念的で主観によるものだが、今の日本はそう捨てたものでもないぞ
と、言う事をあらためて実感した。女子高生と教職員に挟まれて聞いていた二時間はあっという間であった。男女の脳に置ける違いや社会の今の男社会の仕組みや、至る所でせめぎ合いが有る中から、違いを認識した上で相対化し認識して行く、と言った今後の指針みたいなものの中に、私は、日本の将来、行く末を考えずには居られなかった。
朝日新聞のコラム「聞く」に、多田富雄さんの話が連載されてゐる。多田さんは、世界的な免疫学者であり、多彩な趣味でも知られる。2001年に脳梗塞で倒れた後は、ご自身の経験を踏まへて、福祉行政に対する強烈なメッセージを発し続けてをられる。
先日のコラムは、「美しい日本 四つの特徴」といふ題で、自然の中に無数の神を見つけ敬ふ「アミニズム」、能や歌舞伎、茶道や華道に見られる「象徴力」、滅びゆくものに対する共感、人の世の無常、弱者への慈悲などの「あはれ」、そして、それらを技術的に包み込む「匠の技」の四つを、日本の特徴として挙げられ、
この四つの特徴が、日本の美しさを世界でも独自なものにしてきたし、日本人の行動の規範にもなってきたと思います。
と書いてをられる。(今の日本は病んでいる、とも書いている)
日本の特徴とは何かを反省する事は、大切だ。世界の中で生き抜くには、自分の国の強さ、弱さをしつかりと認識することが第一歩だからだ。また、かうした日本の特徴は、放つておいても続くものではなく、それを維持し、さらに伸ばすためには、意識的な努力が欠かせないからだ。
川島隆太教授や多田富雄先生のいう事を聞くにつけ、日本を取り戻そう と想う
今日この頃である。病んだ日本から美しい日本へと